展示会はクロージングの場

2023年7月7日(金)

株式会社アステック
大阪営業所 執行役員 営業本部長
大橋 佳高 氏

福岡から、世界へ。細胞培養のノウハウを活かし、分野の垣根を超えた課題解決に取り組む株式会社アステック様にお話を伺いました。

-今回、出展をされた率直な感想をお願いします。

 

コロナが収束し、来場者がどれくらいあるのか心配しておりましたが、日を追うごとに徐々に来られる方も多くなりました。引き合いも多く、獲得目標は達成できたかと思いますので満足しています。

 

-今回出展された製品と、どのようなお客様のどのような課題を解決したいかをお聞かせください。

 

弊社は細胞培養のメーカーなのですが、培養に関する様々な顧客の課題を解決することが、製品開発をする中で非常に重要な目的になっています。

その中で今回、iPSの自動培養装置を3年位前から開発を始め、ちょうど今年に製品が完成してこの度出展に至っています。iPSの自動化に少しでも役に立てればと思い、展示させていただいています。

 

-新製品ができたということで今回展示されたとのことですが、コロナ禍においては展示会を取りやめられていたのでしょうか?

 

いえ、出展はしていました。Web上での展示会もありましたが、実際に見て触れていただくことが非常に少なかったとは思いますので、このような展示会を今後しっかり活用させていただければなと思います。

-コロナ禍でオンラインの展示会も出てくるようになり、御社の中で新しいマーケティング施策や営業施策などは試されたのでしょうか?

 

HPやチラシの作成だけでなく、営業がなるべく現場に行かなくてもよくなるためにWebのマーケティングには力を入れていました。

 

-展示会やWeb施策は使い分けされていると思うのですが、一番の違いはどこにあるのでしょうか?

 

展示会は、基本的にはクロージングの場だと私たちは考えています。

ブースに多くの方に来ていただくために、メールやHPを用いて誘導し、展示会で取引を獲得していくという方法をとっています。

展示会に向けた種まきとしてWeb施策を使っている、という形です。

 

-展示会とWeb施策を別物ととらえるのではなく、1つのストーリーのような形で捉えるということですね。再生医療分野における他の展示会にも出展されているのでしょうか?

 

はい、他の展示会や学会などに出展しています。

 

-再生医療EXPOとの違いはどこにあるとお考えでしょうか?

 

他の展示会は、どちらかというとマッチングというイメージがあり、目的を絞ってされているのかなという感じはあります。学会でも、特定の学会に属する方々が来られます。

それに比べて今回のような展示会は、弊社が提携する全国の販売店さんなどにも来ていただきやすいなと考えています。学会と展示会を使い分けているというイメージですかね。

 

-今後、再生医療EXPOで「目的を絞ったお客様にマッチングしてほしい」や「もっとターゲットを絞り、商談をして受注につなげたい」といった展望はございますか?

 

新規顧客獲得も大事だと思いますが、やはり展示会をクロージングにも使いたいなとは思っていますので、展示会のシステムとしてそのような機能があれば非常にありがたいなとは感じます。

 

-最後に、他分野から再生医療に参入する企業様や研究開発機器を扱っているメーカー様に対して、本展への出展について一言お願いします。

 

再生医療EXPOおよびインターフェックスは、規模が大きい展示会ですし、「たくさんの人が集まる」という点で、まず商品を知ってもらうという意味では大変有意義な場所だと思います。

「ぜひ、参加してください」というのはおかしいですが、弊社も継続して出展させていただこうと思っています。